【予防編】風邪に負けない為のおすすめのハーブ1

風邪が蔓延する季節になりましたね。

この「風邪」ですが、身近すぎてじっくり調べたことがなかったので、ハーブと絡めて調べてみることにしました。

テーマは「風邪に対してハーブがどう働いているのか?」です!

※メディカルハーブは病気の予防や早期治療などの作用が期待できますが、ここに書かれている内容は「医療行為」ではありません。
※少しでも「変だな?」と思ったら、自分で治そうとせずに医療機関へ行ってくださいね。

風邪ってどういうもの?

実をいうと「かぜ」は病名ではありません。

病原体が体内に侵入して気道が炎症することで起こる様々な症状を私たちはまとめて「かぜ」と名付けて日常的に使っているだけで、医学的には「かぜ症候群」と呼ばれます。

※気道

肺に通じる空気の通り道。鼻腔(びこう)・口腔・喉頭(こうとう)・気管・気管支などからなる。

「デジタル大辞泉」より
風邪の原因は①ウイルス、②細菌、③化学物質などがありますが、風邪を引く原因の90%はウイルス感染によるものです。

その主な原因であるウイルスは、現在確認されているものだけで200種類以上もある(!)ので、風邪をひいてもどのウイルスに感染したのか特定することはできません

いえ、できないことはありませんが、採取して培養して「どのウイルスかな~」と特定する頃には、おそらく風邪はもう治っているだろうと思われるぐらい手間と時間がかかります。

それに加え、抗ウイルス薬というものは特定のウイルスにしか働いてくれません

例えばAウイルスに働く[A]という抗ウイルス薬があった場合、この[A]抗ウイルス薬はAウイルスにしか働いてくれません。

(例:タミフルはインフルエンザウイルスにしか作用しない)

そもそも大半のウイルス感染症には治療薬が存在しないため、特定できても意味がなかったりします。

なんてこった。

 

風邪の症状

ウイルスだけで200種類以上もある病原体ですが、病原体の種類が違ってもその症状は似ています。

①くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・痰・咳といった上気道の炎症に伴う症状

②頭痛・発熱・倦怠感・食欲不振・下痢などの全身症状

の2つが主な症状になります。

風邪を理解する上でのポイントは以下の3つです。

 

・風邪のウイルスは特定できない

・特定できても治療薬は存在しない場合が多い

・病原菌の種類は違っていても症状はほとんど同じ
これらに対して、ハーブがどう働いてくれるか説明していきます。

 

多くのウイルスに対抗してくれるハーブ

基本的にウイルスが特定できない「風邪」ですが、ハーブは複数の風邪ウイルスに対して働いてくれます

その理由は明らかになっていないのですが、

①ウイルスが人に感染するために必用な構造を変える

②感染するのための反応を起こさなくする

という2つの働きで、病原体が増殖するのを防いでいるのでは?と言われているそうです。
複数の風邪ウイルスに対して働いてくれるのはありがたいですね!

感染している時でさえ特定が難しいんですから、「風邪予防」するならぜひハーブを使って、色んなウイルスに働いてもらうと良いと思います。

ウイルス感染を抑えるのにオススメのハーブ

⇒ ティートリー精油、ユーカリ精油

アロマスプレーやアロマディフューザーを使って精油を空気中に拡散すると、居住空間がキレイになります

 

体を丈夫にしてくれるハーブ

ウイルスに対抗してくれるハーブも良いですが、そもそも体が頑丈であれば、ちょっとやそっとじゃ風邪をひいたりしません

日常的に摂取して体を丈夫にすることで、病気への抵抗力を高めてくれるハーブもあります。

※詳しくはこちらを参照

体を元気にするオススメのハーブ

⇒ シベリア人参


 病原菌を強くしてしまう作用があるとも言われているため、風邪をひいている真っ最中は摂らないでくださいね!
シベリア人参は個人的にとてもオススメです。

個人の感想でしかありませんが、体が元気になってこれまで引きこもっていた冬でも動き回れるようになりましたし、本当に風邪をひき辛くなりました。

ポイントは「適当に飲む」です。

毎日欠かさず飲む、とかやってません。気が向いたら飲んでるぐらいです。

それでも元気になれたので、良かったら試してみてください~

自己免疫システムを助けてくれるハーブ

「免疫」とは体の中に入ってきた異物(病原菌とか)を退治しようとする防御システムのことです。

ハーブには、この防御システムを助けてくれるものがあります。
漢方の話で「風邪で熱が出ている時に、体を温める漢方を飲むのは良い事なのか?」という話をしました。

結論からいうと、解熱剤を飲むより体温を上げる漢方を飲む方が、風邪が早く治るということが証明されました。

これと全く同じことがハーブでも言えます。

ハーブにも発汗を促して体温を上げるなど、自己免疫システムを助けるものがあります

★自己免疫システムを助けるのにオススメのハーブ

⇒エルダーフラワー、リンデン

エルダーフラワーは、味はイマイチですがマスカット風な香りがします。

リンデンは「甘い香り」とよく本に書かれていますが、私には甘くは感じられません。嫌いじゃないのですが。むしろ好き。

どちらも全身の循環をよくして発汗を促し、体を温めてくれますが、どちらかというとリンデンの方が穏やか~な感じです。

なので、子どもやお年寄りが飲む場合は、個人的にはリンデンをオススメします。

(飲むときは、体調を見ながら薄めて飲んでね!)
また、免疫システムを刺激して体の抵抗力を強めるハーブもあります。

このハーブのポイントは「免疫システムを刺激する」なので、毎日飲むのは避けた方が良いです。

「風邪気味だなあ」とか、「寝不足で体の抵抗力が下がってるけど仕事に行かなきゃいけない」とか、そういう免疫力を(半強制的に)上げなきゃいけない時に飲むのがオススメです。

★免疫システムを刺激するのにオススメのハーブ

⇒エキナセア

※免疫システムを刺激するので、自己免疫疾患の方は使用しないでください!

「免疫力を高めるハーブ」として有名ですが、高めるというよりは「刺激する」と覚えておいた方がいいかもです。

調子の悪い時に集中して使って、普段は使用しない、という使い方が推奨されています。

 

まとめ

「風邪」について

・風邪のウイルスは特定できない

・特定できても治療薬は存在しない場合が多い

・病原菌の種類は違っていても症状はほとんど同じ

⇒「風邪に対してハーブはどう働いているのか?」

・ハーブは多くのウイルスに対抗してくれる

・ハーブで体を丈夫にして免疫力アップ

・ハーブで自己免疫システムをサポートしてもらう

 

次は風邪の諸症状に合わせたハーブをご紹介します!

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