死ぬまで元気に過ごしたい。
これは誰もが夢見る基本的な願望ではないでしょうか。
本を読んだりスポーツをしたり仲間と笑いあったり、死ぬ最後の瞬間まで楽しく過ごして天寿を全うできたら、それだけで人生勝ち組だと思います。
終わり良ければ総て良しってヤツですね。
天から授かった寿命を生き尽くすためには、疲労に負けないストレス耐性の強い身体をつくることは欠かせません。
そこで、ハーブティーを飲み続けて8年の私が、「これを飲んでたらとりあえず元気になれるんじゃない?」と厳選した3つのハーブティーをご紹介いたします。
体のバランスをととのえて、疲れやストレスに負けない強い体を作りましょう!
・ハーブティーを調べたら何種類もあったけど、正直そんなにたくさんはいらないと思っている人。
・ハーブティーをあまり知らないから、どれを選べばいいのか分からない人。
・味はまあまあでいいから、定期的に飲んで元気になれるものがほしいと思っている人。
疲労や倦怠感はどこから来るのか?
そもそも論ですが、疲労や倦怠感ってどこから来るのでしょうか?
理由は人によってさまざまですが、大きく分けると
- エネルギー不足
- ストレスの増加
に分けられるのではないかと思います。
たとえば睡眠不足でヘロヘロになるのはエネルギーが不足しているからですし、エネルギーがあっても過度なストレスがたまってくると心や体に異常が出てしまいます。(ニキビとか!ニキビとか!)
つまり、十分な栄養状態で、かつストレスに強い身体であれば、腹八分目のほどよい健康状態でいられるということです。
※もちろん健康のためには毎日の食事や睡眠・運動も重要ですが(むしろそこがガタガタだといくらハーブティーを飲んでもあまり意味はありませんが)、ここではハーブティーを取り扱うため、そのへんは省きました。
そこをおさえた上で、私がおすすめするハーブはこの3つです。
ネトル
栄養満点!天然のマルチビタミンともいわれるハーブです。
ローズヒップ
ビタミンCの王様!(いえ女王様?)疲労にビタミンCは欠かせません。
エゾウコギ
ストレス耐性アップにはこれ!滋養強壮のハーブです。
ちなみにですが、市販の「元気になる系」ドリンクのほとんどはカフェインやブドウ糖が原料となっています。これらを飲むとたしかに体中が一気にエネルギーで満ち溢れますが、反動で体がしんどくなってしまうこともあります。
「とにかく今日を乗り切りたい」みたいな時は良いですが、定期的に飲んで体を強くするものではないので気を付けてくださいませ。
というわけで、それぞれのハーブについて詳しく解説いたします。
ネトル
ネトル
学名:Urtica dioica
使用部位:葉
作用:利尿・浄血・造血
禁忌:知られていない。ただし心臓および腎臓の機能低下による浮腫がある場合は洗浄療法は行わない。副作用:知られていない相互作用:知られていない
引用:林真一郎編(2010)『メディカルハーブの事典 – 主要100種の基本データ』 東京堂出版
作用に「浄血」「造血」と書いてあるように、血を増やしてキレイにしてくれるハーブです。
体中に栄養を届けるのも、酸素や二酸化炭素を運ぶのも、老廃物を腎臓へ送ってくれるのも、すべて血液の働きです。
ですので、血の巡りが悪かったり、血の量が足りていないと、体に悪影響なのはお察しのとおり。栄養が体中に行きわたりません。
ネトルは鉄・ビタミンC・葉酸を含むので貧血の予防によいですし、豊富なフラボノイドが尿の出を良くするので、体内の老廃物を排出してくれますよ!
もうそれだけでも飲む価値ありですが、このハーブはさらにビタミンやミネラルも多く含まれています。
人間の体にとってビタミンやミネラルはとても大切です。
ビタミンやミネラルが不足すると体のバランスが悪くなって、イライラしたり風邪をひきやすくなったりします。
肉やお米・パンばかりの偏った食生活をおくっていると、ついつい市販の野菜ジュースに頼りがちですが、カロリーが高めなのが気になりませんか?
ネトルならカロリーを気にせず飲めるので、おすすめです。
気になるならぜひ飲んでみて下さいませ!
とはいえ、ハーブティーは食事の代わりになるわけではありません。あくまで補助として利用してくださいね。
ローズヒップ
ローズヒップ
学名:Rosa canina
使用部位:偽果
作用:ビタミンC補給・緩下
禁忌:知られていない副作用:知られていない相互作用:知られていない
引用:林真一郎編(2010)『メディカルハーブの事典 – 主要100種の基本データ』 東京堂出版
ハーブの本を読むと、だいたい「ビタミンCが豊富」とか「ビタミンCの爆弾」とか書かれています。
最初読んだときは「え、それだけ?」って思ったのですが、ビタミンCってすごいんですよ。
わざわざ書かれるだけのことはあるのです。
コラーゲンの材料なので美肌に良いですし、あなたの細胞をいじめる活性酸素から守ってくれるので、体を若々しく保てます。
動脈硬化や脳卒中などの病気も予防してくれるんですよ。すごいですね。
疲れがたまってくると活性酸素が増えて免疫力が下がってしまうので、体が弱って風邪をひきやすくなります。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉があるように、身体と心は深く関係しているので、体があちこちやられていると心も塞いでしまいます。
体だけでなく心も毎日元気でいるために、ぜひ活用してみてくださいませ!
健全なる身体をつくるためには運動も大切です。
今はオンラインでジムに通える時代なので(いい時代ですねえ)、運動不足ならこちらのサービスを使ってみてはどうでしょうか?
食事・睡眠・運動それぞれを良くすることは、基本中の基本です。
私自身、昔は「ハーブティーを飲んでるから運動しなくても大丈夫~」とふざけた事を思っていましたが、ストレッチを始めると肩こりや腰痛が楽になったので、考えを改めました。
やっぱり食べ物だけじゃダメですね。
エゾウコギ
エゾウコギ(シベリア人参)
学名:Acanthopanax senticosus(Eleutherococcus senticosus)
使用部位:根・根茎
作用:アダプトゲン・賦活
禁忌:高血圧(ただし朝鮮人参よりも作用は緩和である)副作用:知られていない相互作用:知られていない補足:ドイツのコミッションEモノグラムでは、服用期間について「通常は3カ月以内。ただし反復投与も可能」としている。この場合は1カ月のインターバルをおくなどの方法があるその他:「アダプトゲン」とは適応素と訳しますが、ストレスに対する適応力の増強を意味します。
引用:林真一郎編(2010)『メディカルハーブの事典 – 主要100種の基本データ』 東京堂出版
エゾウコギはシベリア人参(シベリアジンセン)とも呼ばれます。つまりニンジンです。
滋養強壮のニンジンだと高麗人参(朝鮮人参)が有名ですが、朝鮮人参は若い人には強すぎる傾向があるので、日常的に飲むならエゾウコギの方が穏やかでおススメです。
心と体を元気にしてくれるハーブで、 体が丈夫になり、やる気や元気が回復して、病気への抵抗力を高めてくれます。
ホルモンや自律神経のバランスを整えてくれるので、心身の疲労も防いでくれますよ。
とても素敵なハーブなのですが、気を付けてほしいのが飲むサイクル。
ずっと飲み続けると体がハーブに依存し過ぎてしまうので、補足にもあるように一定期間、間を空けることが大切です。
ロシアではハーブに依存しすぎるのを避けるため、2週間の休みをおいて6週間飲む、というサイクルで飲まれているそうですよ。
良かったら参考にしてくださいませ。
『6週間のハーブ解毒プラン』(ピーター・コンウェイ 著、飯嶋慶子 訳)によると、「子どもは使用しない方が良い」とのことでした。また、風邪をひいているときに飲むと病原体を強くしてしまう可能性があるので、病中も避けた方が良いそうです。(病気の後は大丈夫です)
実はダンディライオン(タンポポの根)にしようか、エゾウコギにしようか、迷って迷ってこちらにしました。
ダンディライオンも肝臓に良いのでとてもおススメなのですが、いかんせん味が土っぽいんですよねー。。
ネトル・ローズヒップと一緒に手軽に飲むという観点からは外れてしまうので、泣く泣く除外しました。
もし興味があれば飲んでみてくださいませ。
注意点
ここまで読んで「飲んでみようかな」と思ってくれたアナタ。ありがとうございます!そんなあなたへもう1つ情報です。
ハーブはとても体に良いものですが、毎日同じものを飲み続ける事は「体がハーブに慣れてしまうという」などの理由で、実はあまり勧められていません。
毎日の食事で「色んなものをバランスよく食べましょう」と言っているのと同じですね。何事もバランスは大事なのです。
ですので、これらのハーブティーを習慣的に飲む場合は、1週間のうち3日飲むなど、適度に感覚を空けて飲むことをおすすめします。
とはいえ、最初の1~2カ月ぐらいは毎日飲んでも大丈夫じゃないかなあ~、とは思いますけどね。
この情報を頭の片隅にでもとどめておいて、2カ月ぐらいたったら間隔を空けていただければと思います。
まとめ
『毎日元気に過ごしたいあなたにすすめるハーブティー3選』のまとめです。
元気に過ごすためには?
十分な栄養をとり、ストレスに強い身体を維持して、ほどよい健康状態を保つ。
おススメのハーブ
①ネトル
血を増やしてキレイにしてくれる。ミネラルとビタミンも豊富なので、体のバランスを整えてくれる。
②ローズヒップ
ストレスへの対抗と免疫力アップに欠かせないビタミンCが豊富。
③エゾウコギ
心と身体を元気にしてくれる滋養強壮のハーブ。
注意点
ハーブティーは適度に間隔を空けて飲むと良い。
でした。
参考にしてもらえたら嬉しいです。
- 他の薬と一緒にハーブティーを飲んではいけません。
- 妊婦さんや授乳中の方は、お医者さんに相談してください。
- 小さなお子さんは、薄めて飲むようにして下さい。