生理痛って辛いですよね。
私は十代の頃から生理痛がひどい方でした。
生理中はお腹と腰にホッカイロを貼ってサンドイッチ状態にするのは当然だったし、それでも痛くて時には吐いて、散々だったことを覚えています。
今回は、そんな生理痛の悩みから私を助けてくれたお茶をご紹介したいと思います。
私が生理痛から解放された流れ
そもそも私の場合、「生理痛を治してやろう」と思って飲み始めた訳ではなく、もらったハーブティーセットをなんとか消費しようと飲んでいただけでした。
なので、「そういえば生理痛に悩んでないような?」と気がついたのが、飲み始めて2~3ヶ月たった頃だと思います。
「痛い」事はすぐに気がつけても、「痛くない」事にはなかなか気づけないものですね!
痛みがなかったので生理になったことに気がつけず、服が汚れて慌てた時に
「これまでこんな事なかったのに」
→「なんで今回は生理に気がつかなかったんだろう」
→「そうか!痛くなかったからだ」
という流れで気がつきました。
我ながらマヌケだなって思います。
生理痛の原因
お茶をご紹介する前に、生理痛が起こる原因をちょこっとご説明。
生理痛は、月経血を体外に押し出すために子宮がギュッと縮む過程で起こります。
このとき「プロスタグランジン」という物質が増えます。
月経血を排出する為なので必要なものなのですが、量が多いと子宮を必要以上に収縮させ、痛みが出ます。
プロスタグランジンが増える原因の1つが血行不良です。
夏より冬の方が生理痛がひどいなあと思っていましたが、全身が冷え固まっていたからだったんですねえ。
お茶その1:ジャーマンカモミール
血行不良で生理痛が酷くなるのですから、体を温めるのが大前提です。
なので、夏でも冷えたお茶ではなく、温かい状態で飲んで下さい。
ジャーマンカモミールは昔から生理痛予防に使われてきた、体を温めてくれる系のお茶です。
リラックス効果もあるので、ストレスが原因の血行不良にも効果を発揮してくれます。
痛みを鎮めたり筋肉の緊張をゆるめてくれる成分が入っているので、生理痛どころか胃炎や胃潰瘍にも使用されたりします。
私は健康診断の再検査の胃カメラでピロリ菌(胃の中で炎症を起こす細菌)の診断を受けたことがありますが、
「痛かったでしょう」
と言われてもあまりピンときませんでした。
治ってから「たしかに痛かったかも」と思いましたが、悶絶するほどの痛みはありませんでした。
おそらく、定期的にジャーマンカモミールを飲んでいたからだと思います。
それが良いことなのか悪いことなのかは置いておいて、このお茶が痛みを和らげてくれるのは確かです。
(健康診断に行って良かったと心底思いましたけど!)
クセがあるので好き嫌いが分かれそうですが、慣れればおいしいですよ~
お茶その2:ラズベリーリーフ
子宮や骨盤まわりの筋肉をゆるめ、調整してくれると言われているお茶です。
生理痛は血行不良で激しくなると説明しましたが、筋肉が緊張してこわばると血管が縮んで血流が悪くなります。
また、必要以上に子宮が収縮することが痛みの原因でもあるので、子宮まわりの筋肉をゆるめてくれるのは大切です。
味のクセは特にありませんが、乾燥した葉なのにフワっとしていて「腐ってる訳じゃないよね!?」と最初はビックリしました。
腐ってるわけではないので安心してください(古!)
お茶その3:ネトル
花粉症予防にも良いと紹介したネトルですが、個人的には生理痛予防にも良いとふんでいます。
(➣夫の花粉症を楽にしたお茶)
それどころか、場合によっては毎日飲んでも良いと思うお茶No.1です。
なぜなら「造血」作用があるから。
血流を良くするには体を温めて筋肉の緊張をほぐすことも大切ですが、血そのものが不足していたら意味がありません。
例えるなら、多額の税金を使って巨大な施設を作ったけどド田舎すぎて人が来ない公共事業みたいなものです。
血(人)が少なければ流れない(来ない)のです!
ネトルには貧血対策代表の鉄だけではなく、鉄の吸収率を上げてくれるビタミンCも含まれています。
なおかつ、造血のビタミンといわれる葉酸もふくまれています。
医薬品の鉄剤は胃薬を一緒に処方されるぐらい胃に負担がかかるので、そこまでひどくならないうちにネトルを飲んで予防しておきましょう。
味は、今回ご紹介した3種類の中で一番「草っぽい」です。
最初飲んだ時は「草ー!」って思いましたが今は慣れました。
おいしいかどうかと聞かれると…好みは人それぞれですよね、としか言えない。
飲み方
どれか1種類だけでも良いですが、3つのブレンドティーを飲む方がおすすめです。
おいしいかどうかは個人差です。(ぶん投げた!)
ハーブティーを飲む回数は、30日のうち、20日飲んで10日休むぐらいが良いといわれています。
なので1週間に4~5日飲むぐらいのペースでOK。
薬じゃあるまいし毎日飲むなんて大変なので、気楽に飲んでください。
ただし、生理が始まる1週間ぐらい前~生理中は、飲む回数を増やした方が良いと思います。
注意
生理痛があまりに酷い場合はお茶なんか買わず、そのお金で病院に行ってください。
(私は行きましたよ!)
大変な病気が潜んでいる可能性がありますし、お腹を切らなくても検査ができるんですからもったいないです。
体を大事にしてあげてください。
まとめ
ハーブティーは体を調整して、少しづつ良い方向に進めてくれる力があります。
薬ではないので万人に効くわけではありませんが、痛みに苦しんで毎回薬を飲んでいるなら、試す価値はあります。
痛みが少しでも和らいでくれたら幸いです!
※効く効かないには個人差があります。
※他の薬と一緒にハーブティーを飲んではいけません。
※妊婦さんや授乳中の方は、お医者さんに相談してください。
今回ご紹介したハーブ
ジャーマンカモミール
学名:Matricaria chamomilla (Matricaria recutita)
使用部位:花
作用:消炎、鎮静、鎮痙、駆風
ラズベリーリーフ
学名:Rubus idaeus
使用部位:葉
作用:鎮静、鎮痙、収れん
ネトル
学名:Urtica dioica
使用部位:葉
作用:利尿、浄血、造血
『メディカルハーブの事典(東京堂出版)』より